2012年06月29日
世界子供白書2012

サブタイトルは「都市に生きる子どもたち」
世界人口の半分以上が都市や町で暮らしています。10億人以上の子どもたちもその中に含まれます。都市や町で暮らしているからと言って、電気、清潔な水、保健ケアなど健全な生活空間を享受できているとは限りません。学校にも通えず、労働を強いられながら都市や町で暮らしている子どもたちがまだまだたくさんいるのです。
世界子供白書2012には、以下のような5つの行動目標が掲げられています。
・都市部の子どもたちに影響を与えている貧困と排除の規模の大きさとその性質への理解を深める
・インクルージョン(誰もが受け入れられる社会)を阻むものを特定し、取り除く
・都市計画、インフラ開発、サービスの提供、貧困と格差を軽減するための広範な取り組みが、子どもたち特有のニーズと優先事項にしっかりと合うようにする
・都市の貧困層、特に子ども・若者と政府のあらゆるレベルでのパートナーシップを促進する
・社会から取り残され、困窮した子どもたちが自らの権利を十分に享受できるよう、国際社会、国内、地方自治体、コミュニティで支援に取り組む関係者が、様々な資源とエネルギーを出し合う
子供白書ですから、子どものための行動目標です。でも、この5つの目標は、先進国・開発途上国を問わず、現代社会のどこにでもあてはまるように感じます。ますます進む都市化の波は、便利で快適な暮らしと引き換えに、多くの問題を生み出しています。まず、自分自身に置き換えてこれらを考えてみる必要があるのではないでしょうか?『資源とエネルギー』の中には、人間の叡智も含まれているはずです。社会全体がどんな方向に、どのように進み、私たちが個人として、また国として、人間としていかに生きるべきかが問われているような気がします。
白書は読み物としてもとても興味深い内容です。ぜひ、読んでみてください。
ユニセフのHPからダウンロードできますよ

http://www.unicef.or.jp/library/library_wdb.html
Posted byワクらぼat11:10
Comments(0)
開発教育を考える