2013年03月31日

開発教育を考える⑰~フェアトレード~

開発教育を考える⑰~フェアトレード~タイシルクのスカーフ。
日本でフェアトレードを扱っている「第3世界ショップ」の品物です。
フェアトレードショップテーボムさんで見つけました。

このスカーフは繭玉の一番外側の部分を使って作っているそうです。手織りで作られています。コットンのようなガーゼのような、春のふんわりとした雰囲気が伝わります。

開発教育を考える⑰~フェアトレード~フェアトレードというとなんだか値段が高くてデザインが今一つ、作りも悪い…なんて思っていませんか?そんなことはありませんよ。
手織りですから、網目の大きさがそろっていないところがあります。蚕の繭の一番外側の荒いところを使っていますから、シルクのすべすべした感じはありませんが、素朴でやさしい製品に仕上がっています。市場に出され購買されるものですから、品質もしっかりしています。しかもお値段が手頃です。

フェアトレードという概念が日本ではなかなか理解されないのが残念です。フェアトレードはボランティアではありません。きちんとした経済モデルとして世界の中で地位を得ています。作り手から買い手へ適正な価格でものが売り買いされること、そして作り手が不利益を被らないようにその商品に対する正しい対価が支払われていること、対価が支払われることによって、作り手(主に途上国の人々)の生活が向上し、子どもを学校に通わせ、生活するために必要な設備(水道やトイレ、病院や学校など)を整備できるようになること、などをめざしてフェアトレードという経済活動は生まれたのです。

フェアトレードの商品は作り手の顔が感じられます。フェアトレードを知ることは、作り手である開発途上国の人々の暮らしを知ることになり、世界の現状を知ることにも繋がります。だからこそ開発教育という観点からもフェアトレードはとても重要なテーマです。
これからもワクらぼではフェアトレードについてたくさんの人にその仕組みや背景を説明し、国や地域を越えて人々が共に笑い暮らせる世界を願いながら活動していきたいと思っていますemoji52



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