2012年03月12日

開発教育を考える⑨

国連のミレニアム開発目標(MDGs)は、
~2005年・・・初等・中等教育の男女格差解消
~2015年・・・初等教育の完全普及   という目標を掲げました。
確かに、学校に行けない子どもは少しずつ減っています。しかし、2010年現在も6,700万の子どもが学校に通っていません。2015年になっても5,600万人の子どもが学校に通えないことが予想されます。
学校に通えない子どものうち女の子の占める割合は50%を越えます。特にサハラ砂漠以南のアフリカでは1,200万人の女の子が1度も学校に通うことなく一生を終えます。
開発教育では、このような現実を一人でも多くの方に伝えることを目指しています。どうすれば伝わるのか?!工夫が必要になります。NGOやNPO、市民団体、教育機関やユニセフ、ユネスコなど様々な団体が、その特性を生かし広報、教育活動を実施しています。

広報活動の1つとして『世界中の子どもに教育を』という世界的なキャンペーンがあります。2003年に始まり、毎年4月に世界規模で行われます。
世界中の子どもたちが、「なぜ、世界には学校に行けない子どもたちがいるの?」「どうしたらみんなが学校に通えるようになるの?」「今、私たちにできることって?」といった教育に関する問題(開発教育)を、期間を定めて一斉に学びます。これを『世界一大きな授業』と呼んでいます。
日本では、途上国のこども支援を行うNGOからなる教育協力NGOネットワークがこのキャンペーンを実施しています。多くの教職員の方が参加され、小学校から大学までいろいろなところで授業が行われて生徒や学生が開発教育を学びます。昨年の参加校は270校、参加者は35,371名でした。(詳細はhttp://www.jnne.org/gce2012/をご覧ください。)

もちろん大人でも市民団体でもこのキャンペーンに参加できます。ワクらぼ も昨年からこのキャンペーンに参加しています。今年は、4月21日(土)アイセル21で『世界がもし100人の村だったら』のワークショップを開催します。(詳細は後日アップしますね!)

開発教育というちょっと堅苦しく難しそうな言葉が、広くたくさんの人々になじみ、気軽で参加しやすい活動になることを心から願っていますemoji52
  


Posted byワクらぼat 20:28 Comments(0) 開発教育を考える