2012年03月07日
味噌作り体験・記④

そんな今回の味噌作りには、もう1つ大きな取り組みがありました。
昨年起こった東日本大震災、あれから1年が経とうとしています。多くの犠牲が払われ、日本という豊かな国に大きな衝撃が走りました。国内・国外を問わず、たくさんの方々の支援の輪が広がり、被害を受けられた方々も日常を取り戻すためにがんばっていらっしゃいます。私たちも静岡から何かできないだろうか?と考えました。「せっかく味噌を作るのだから自分たちで作った味噌をわずかながらでも被災した福島の子どもたちに贈ろう!」との思いを参加者の皆さんにもご説明し、1人1.5kg分のお味噌を作りました。1.5kgうち0.5kgは福島の保育園や幼稚園の子どもたちに届けます。
福島ではいまだに放射線量の高い地区があるとのこと。様々な事情からそこで暮らさなければならない子どもやその保護者は、なるべく放射能の被害を受けないよう暮らしています。できるだけ汚染されていない食材を選んで調理したり、屋外に出ないようにしたり、かなりストレスのたまる生活を強いられているようです。お味噌のような、日々の暮らしで日本人にはなくてはならないものは、その調達自体が大変でしょう。そこで微力ながら、富厚里でとれた大豆を使い、自分たちで仕込んだお味噌を贈ることにしました。参加者30人、15kgのお味噌が作れました。さらにご指導いただいたさとう農園佐藤さん始め多くの方の善意が加わり、予定の倍以上のお味噌を6月末には福島に届けられることになりました。

ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました

今回の味噌作りにご協力をいただいた‘虹と緑しずおかフォーラム’やいくつかの団体・個人が実行委員会を作り、今月下旬には、飯館村の未就学児とその保護者の方を静岡に招いて、「はるやすみ 親子 わくわく ピクニック ~福島県 飯館から静岡へ 避難・保養プロジェクト~」が開催されることになっています。